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Last-modified: 2012-10-17 (水) 16:32:10

安井政昭のテニス用語図鑑

【テニス】

テニス (tennis)
フランス語の動詞 tenir の命令法2人称複数形[要出典]で「(球を落とさないように)取ってみろ」という意味の「Tenez!」に由来する。これはロイヤルテニスにおけるサーバー側のプレイヤーの掛け声である。

ボールパーソン (ball person; ball boy, ball girl)
試合中に、ラリーが終了した後のボールを拾ったり、選手にボールを渡したり、ルールに沿って新しいボールに変えたりする人。多くの場合、正式な訓練を受けた子供たちが行う。タオルや、落としたラケットを渡すこともある。

【用具】

ラケット (racquet, racket)
フランス語の「raquette」からきているが、この言葉は「掌」という意味のアラビア語ラーハに由来する。

ガット (gut)
ラケットに張る弦。正式にはストリングス (strings) という。ガットは「腸」を意味する。素材はナチュラルガット(動物の腸)の他、ナイロンやポリエステル等がある。太さは、主に1.10~1.42mm(15~18)。

テンション (tension)
ガット(ストリングス)をラケットに張る強さ。強さの単位には通常ポンド (pounds, lbs, LBS) が使われる。ガットやラケットは、それぞれ適正張力が推奨されている場合が多く、45~60ポンドである場合が多い。張り上がりが強いほど硬くなり、コントロール性が良くなる。また弱いとボールスピードが上がる。

振動止め
ゴム状の素材でできており、ラケット全体の振動を軽減させる目的でストリングスの一部に装着して利用する。利用するかどうかは利用者の判断で選択できるが、装着できる位置などに関してルールで定められている。

オーバーグリップ (overgrip, overwrap[5])
グリップの周りに巻いて利用する。様々な種類が存在する。

ノン・プレッシャライズド・ボール (non-pressurized ball, pressureless ball[5])
一般にノンプレッシャーボールと呼ばれる。ボール内の空気圧を外気圧と同じ程度にして作られているため、空気がほぼ抜けないボール。プレッシャライズド・ボールよりも空気圧が低い分、ボールの素材で反発力を補っている。空気抜けの問題はないため、販売時に缶などで高圧で密封する必要はない。

ストリング・セーバー (string savers [複数])
ストリングスが摩耗したり早く切れることを防ぐ目的で、ストリングスが交差する箇所に装着する小さいプラスチックの用具。

【ルール】

デュース (deuce)
古フランス語で2を意味するドゥウス deus/deuz (現代語 deux)より[要出典]。現在、フランス語では平等・同点を意味するエガリテが用いられる。

ラブ (love)
アラビア数字の「0」が卵型をしていることから、卵を意味するフランス語の定形に由来するという説がある。実際は「何でも無い」という意味の成句「Neither for love nor for money(愛のためでも金のためでもない)」に由来する[要出典][6]。
「0」「15」「30」「40」というスコアの数え方は、当初は60進法で0、15、30、45であったものの45の5が省略されるようになったものだという説が有力である。なお、フランス語では「0」、「15」、「30」、「40」、「アドバンテージ」は、「zero」、「quinze」、「trente」、「quarante」、「avantage」(アヴァンタージュ、アヴォンタージュ)であり、全仏オープン等で聞くことができる。

キープ (keep)
サーバー側がゲームを取得すること。テニスにおいては一般的にサーバー側が有利である。したがって試合に勝利するためには自分のサービスゲームを確実に保守し(keep)、いかに相手のサービスゲームをブレークするかが鍵となる。ただしキープは和製英語。英語圏ではholdという。

ホールド (hold [serve])
サーバー側がゲームを取得すること。

ブレーク (break)
レシーバー側がゲームを取得すること。なおブレーク無しで勝利することができるのは、あるセットで自分側と相手側がサービスゲームをすべて取得し、その後のタイブレークでそのセットを取得するという方法で規定のセット数すべてを取得する場合である。それ以外の場合、試合に勝利するためにはブレークを行う必要がある。

ミニ・ブレーク (mini-break)
タイブレークにおいて相手側のサーブ時に取得するポイント。

フォールト、フォルト (fault)
サーブで打ったボールがサービスエリアに入らなかったときのコール。1ポイント中に2度フォールトすると「ダブルフォールト」となり、サーバーはそのポイントを失う。

フットフォールト、フットフォルト (foot fault)
サーブを打つ時に、ラインを踏んだり、ラインを越えて踏むなど、足を着いていた位置が規定の範囲から外に出ていた場合にコールされ、フォールトとしてカウントされる。ボールがラケットから離れた後に足を着く位置は問われない。

レット (let)
プレーをやり直すこと。サーブの時、打ったボールがネットに当たってサービスエリア内に入ったり、トスしたボールが着地するまでに打たなかったりした場合、サーバーにはそのサーブをやり直す権利がある。また、プレー中に他のコートからのボールや、その他プレーの妨げとなるものが入ってきたり、身に着けているものや持っているボールを落とした場合などにもコールされ、ファーストサービスからプレーをやり直す。

ネット (net)
サービスで打たれたボールがネットに接触した場合、審判が発するコール。このコールによってボールがネットに接触したことを確認し、その後、そのボールがサービスエリアに収まった場合はレット、収まらなかった場合はフォールトをあらためてコールする。

タッチ (touch)
ネットにラケットや体で触れた時、またボールがラケットや体にかすったことで失点となったと判断された場合や、ボールが天井などの構築物に触れたと判断された時などにコールされ、失点となる。

ナット・アップ、ノット・アップ (not up)
打球時にボールがすでに2回バウンドしていた場合の審判によるコール。

オーバールール (overrule)
線審の判定を主審が覆すこと。

トス (toss)

サーブの際にボールを上空に投げ上げる動作。試合開始前に、初めにサーブを行うプレーヤーを決定するための動作。コイントスと、ラケットによるトスがある。以下はラケットを使用する場合である。1人のプレーヤーがグリップを軸にしてラケットを回転させ、ラケットが地面に倒れ静止した状態での表裏を、ラケットが回転している間に相手側のプレーヤーが当てることにより行う。このとき、ラケットを回すプレーヤーは、相手側のプレーヤーに対して以下に示すような問いかけを行い、公正を期すため応答がある前にラケットを回す。トスの結果により選択権を得た側が、「サーブを初めに行う」「レシーブを初めに行う」「ネットのいずれかの側のコートに入る」「選択権を相手に譲る」のいずれかを選ぶ。なお、規定の練習が開始されるとコートの状況の確認が可能となるため、トスは規定の練習の前に行われる。

ラフ・オア・スムース (rough or smooth)、またはスムース・オア・ラフ (smooth or rough)
かつてのラケットには、飾りガット、あるいは飾り糸と呼ばれる紐が結わえられており、紐が平坦である側が表(スムース)、凹凸がある側が裏(ラフ)と判断される。 飾りガットが廃れた一方で、グリップエンドのラケット製造者のマークを用いて表裏を判断するようになった。

アップ・オア・ダウン (up or down)
グリップエンドのマークが正しい向きになっている場合は表(アップ)、上下逆になっている場合は裏(ダウン)と判断される。

フィッチ (which)
上2つの選択肢を特に指定せず、単に「どちらか」を答えさせる意味での問いかけ。

ノー・アドバンテージ・スコアリング方式
試合時間の短縮を図って採用されることのあるルールで、デュースの後1ポイントでそのゲームの取得者を決定する。この1ポイントをディサイディング・ポイント (deciding point) と呼ぶ。略して「ノー・アド」などと呼ばれることがある。

レシーバーズ・チョイス (receiver's choice)
ノー・アドバンテージ・スコアリング方式のゲームで採用されることがあり、デュースの後ゲームを1ポイントで決める時に、サーバーが左右どちらからサーブを行うかを、レシーバー側が決めることができる。審判は「Deuce. Deciding point, receiver's choice.」とコールする。

リタイアメント (retirement)
試合中の棄権。

ウォークオーバー (walkover)
相手側が何らかの理由で試合を開始できなかった場合に与えられる不戦勝。

ゲーム、セット、アンド マッチ (game, set and match または game, set, and match)
「ゲーム終了、セット終了、そして試合終了」の意で、試合終了時にコールされる。(なお英語では、ゲームセット(game set)という言葉は、チェスなどのゲーム用具一式の意を持つ。)

【プレー】

グリップ(ラケットの握り方)
主にコンチネンタル、イースタン、ウエスタンの3つの握り方がある。コンチネンタルは、ボレーやスマッシュに、イースタンは、フラット、トップスピン、 スライスとどれも打てる。またウエスタンはフラットやトップスピンに適している。

ストローク
ボールを打つこと。フォアハンドストロークとバックハンドストロークがある。

フラットストローク
ボールに対してラケットの面(フェイス)をフラットにして打つ。スピードのあるボールが打てる。

トップスピンストローク
ボールに強い順回転をかけることにより、落差の大きい打球となり、高くバウンドする。

スライスストローク
ボールに逆回転をかけることで、バウンドした後に低く滑るような打球となる。

ロブ (lob)
相手の頭上を抜いたり、時間を作るなどの目的でボールを高く打ち上げること。フラット、アンダースピン、トップスピンの3つがある。

ボレー (volley)
相手が打ったボールをバウンドする前に打ち返すこと。ボレーにはミドルボレー、ローボレー、ハイボレー、ハーフボレー、ドロップボレー、アングルボレー、ドライブボレーなどがある。

サーブ (serve)
ボールを空中に離し(「トス」と呼ぶ)、そのボールをラケットで打つこと。「サービス」 (service) とも言い、サーブを打つ人を「サーバー」と呼ぶ。サーバー側コートのベースライン後方から対角にある相手コートのサービスエリア(サービスボックスとも言う)にサーブを入れる事で、ゲームのポイントが開始される。サーブがサービスエリアに入らなかった場合、前述のように(「ルール」の項を参照)、1ポイントにつき1度のみ失敗(フォールト)が許されており、もう1度サーブを打つことができる。2度目のサーブも失敗した場合、ダブルフォールトとなり、サーバーはそのポイントを失う。トスを上げる場所は特に規定されているわけではないが、多くの場合、頭上に上げる。相手がサーブしたボールに触れる事ができなかった場合、これを「サービスエース」と呼ぶ。また、かろうじて触れられたものの、エース級のサーブでポイントを取った場合は「サービスウィナー」と呼ぶ。サーブの種類はボールの回転で分類されることが多く、主に「フラットサーブ」、「スライスサーブ」、「スピンサーブ」などと呼ばれる球種が存在する。しかし実際のところ、これらの球種の分類は回転量や回転の方向についてのものであるため、明確な区別が難しく、複数の性質を併せ持つ中間型も多い(「スライスサーブ」と「スピンサーブ」の両方の性質を持つ「トップスライスサーブ」などが知られている)。また、回転ではなく打法における分類としては、ラケットの先端を水平よりも下側に向けた状態から打つサーブを特にアンダーサーブと呼ぶ。

フラットサーブ
ボールの回転量が少なく、軌道の変化に乏しいので、他の回転をかけたサーブに比べるとサービスエリアに入れることは難しいとも言えるが、その分最もスピードを出すことのできるサーブである。

スライスサーブ
ボールを切る(スライス)ようにして打つことで回転をかけることから名のついたサーブである(ただし実際に「切るようにして打つ」ことがこのサーブを上手く打つにあたって適切かどうかについては意見の分かれるところである)。右手で打つ場合、ボールはサーバーから見て左に曲がりながら飛び、上から見て反時計回りの回転が主となる。(アンダーサーブは主に順時計回りが主)

スピンサーブ
前方への回転が主で、落差の大きい軌道を描く。このため、前述のフラットサーブなどよりも比較的サービスエリアに入れることが容易である。バウンド後は回転の影響により他のサーブに比べて高く弾む。サービスエリアに入る確率が高いこと、また高く弾むために攻撃されにくいことからセカンドサービスとして用いられることが多い。回転方向によっては、やや左に跳ねさせたり、逆にやや右に跳ねさせたりといった調節も可能である。「ツイストサーブ」や「キックサーブ」と呼ばれるサーブがあるが、もともとスピンサーブがこのような別名を持っている。一方、これらの呼称をそれぞれ独立したサーブとして差別化しようとする動きもある。

リターン (return)
サーブを返球すること。返球したボールがサーバーに触れずにポイントを得た場合「リターンエース」と呼ぶ。

ポーチ (poaching)
ダブルスにおいて、ネット付近にいるプレーヤーが、移動して自分のパートナーの方へ打たれたボールをボレーする攻撃的な動作。

ダウン・ザ・ライン (down the line)
相手のコートへ打たれたボールがサイドラインに沿ってまっすぐであることの表現。

プレイのスタイル

アグレッシブベースライナー (Aggressive Baseliner)
強打などで攻撃的なプレーを行うベースライナー。

カウンターパンチャー (Counter Puncher)
自分からは強打せずに相手のショットを拾って粘り、ミスを誘ったり、相手の強打を利用してカウンターを狙うスタイルのプレーヤー。

サーブアンドボレーヤー (Serve and Volleyer)
サーブを打った後すぐにネット付近に移動してボレーやスマッシュを行うプレーを得意とするプレーヤー。

オールラウンダー (All-Arounder)
万能なプレーを行うことのできるプレーヤー。

スプリット・ステップ (split step)
相手側がボールを打つ直前に小さくジャンプする一つのフットワークの技術。

アイ・フォーメーション (I-formation)
ダブルスにおいて、ポイントの開始前に、サーバーのパートナーがネットの中央付近に位置している陣形。

オーストラリアン・フォーメーション (Australian formation)
ダブルスにおいて、ポイントの開始前に、コートを左右に分ける中心線よりも右側か左側のどちらか一方にサーバーとそのパートナーの両方が位置している陣形。

ホットドッグ (hot dog)
プレイヤーがロブをネットから離れる方向へ追っていき、ネットに背中を向けた状態でボールを両足の間で打つプレー[5]。

バギー・ウィップ (buggy whip)
フォアハンドでの打球時のフォロー・スルーが、体の前を通って逆側に行かず、低い場所から高い場所へ移動して同じ側で終了する打法。この打法を行う選手としてはラファエル・ナダルが知られる。名前は馬車の馬を鞭で打つ御者の動作に似ていることに由来する。

【その他】

テニス肘、テニス・エルボー (tennis elbow)
プレーヤーの技術やラケットが不適当であるために腕に過度の振動が伝わっていることが原因とされるけが。

クイック編集